私たち夫婦は生粋の畳師という訳ではありません。若い時は二人とも、デザイナーの仕事をしていました。印刷物や広告を手がけたり、国内外のデザインを見て回ったり。それがどういうわけか、私(達彦)の父を継ぐ形で畳の世界に飛び込んだのです。
ですから私たちの畳への思いは、普通の畳屋さんとは少し違います。デザイナーとしての視点で一枚一枚を仕上げる、一風変わった畳屋になりました。その一例がショールームの設置。実際に敷いた状態で様々な畳と縁(へり)をご覧頂けるようにしてあります。来ていただいた方にゆっくりお茶でも飲んでいただきながら、畳とい草のお話ができる時間が二人の楽しみです。問屋さんにも「全国を回っているけど、こんな畳屋は無い」とお褒め?の言葉をいただきます。 このページでは畳の話から離れて、私たちのお気に入りのお店や逸品をご紹介します。
 
さがら
  滋賀県甲賀市信楽町長野513-3 tel.0748-82-1004
   
さがらさんで頂いたこの急須は、紅茶用、ほうじ茶用、緑茶用としています。 おしゃれでとっても使い勝手がよく、使うほどに趣が出てきました。 実はこの急須、注ぎ口を折ってしまったのですが、ご主人が快く直してくれました。その後、 籐の取っ手も一度とれてしまったのですが、これも直して頂きました。使っていると「大切に使って頂きたいから」というご主人の言葉が思い出されます。

 

ちきりや
  長野県塩尻市木曽平沢1736-1 tel.0264-34-2002
  http://www.chikiriya.co.jp/
   
漆器は常に呼吸をしている生き物です。毎日使うことにより漆器が良くなる(畳みと一緒ですね)とはご主人の弁。 おかげで私どもの家には、プラスチック製品は全くありません。 実はここのお店もお箸一膳でも修理してくれます。 長く使って剥げてしまったお箸も、塗り直してもらったら前よりもっともっとステキになりました。 ご主人考案の子供の成長に合わせてのお茶碗とお箸、おかげでうちの孫はお箸がうまく使えます。

 

土楽窯
  三重県伊賀市丸柱1043 tel.0595-44-1012
  http://doraku-gama.com/
   
様々なメディアで紹介されて、すっかり全国区となった土楽さんの土鍋は、使い勝手も良く形も個性的で、我が家に欠かせない大切な道具の一つになりました。料理の味まで深まるようにおもうのは錯覚でしょうか。これでカニすきなんかをすると最高においしいのです。

 

松田製茶
  多気郡大台町栃原231
   

松田さんのお茶は何しろ味がいい。香りがいい。そして色がきれい。ご夫婦で自然と仲良くしながらお茶づくりされています。お茶をこよなく愛する ご主人と奥様のお人柄も素敵です。

 

林時計鋪
  三重県津市東丸之内19-6 tel.059-228-3079
  http://www.h-oyaji.jp/
   
畳と時計。 一見何も接点がないようだけど、林くんは時計、僕はい草にこだわる職人というところで 話が合う。 大量生産の世の中に背を向けた者同士。お互い頑張ろうと言い合っています。実は幼なじみなんです。

 

もくいち
  三重県松阪市飯高町作滝107-1 tel.0598-46-1991
   
山の中にこんなオシャレなお店がと入ったのがきっかけ。 木をこよなく愛する「もくいち」の社長さん。木の話になると目がキラキラ輝きます。 店内に並べられたたくさんの木の中から、自分を呼んでいる木を探すのが楽しみです。 写真は「もくいち」さんで頂いた木で、私が手作りしたテーブル。資材置き場の隅っこで、ず〜っと私を待っていました。

 

赤塚植物園
  三重県津市高野尾町1868-3 tel.059-230-2121
  http://www.jp-akatsuka.co.jp/
   
花が好きな私(信子)は赤塚植物園が好き。
広い温室の中は、季節を先取りした花たちが良い香りで迎えてくれます。
新しい花でもスタッフが栽培方法まできちっと教えてくれるので心強いです。
私が30年以上も前に買ったシンビジューム、毎年咲いてくれてます。親切なアドバイスのおかげです。

 

 

趣味


陶芸(達彦)
   

いつかいい作品が出来ますようにと、緑に囲まれた白山窯で陶芸に励んでいます。無心に土をこねる時間は、心をまっさらに戻してくれます。

 

ハガキ絵(信子・作)
     
 
季節の花と子供を題材に、ささやかな絵を描きためています。心のままに筆を走らせる日々。作品もずいぶんたまりました。

 

 
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